tohge stand
2023.10.25
神話や伝説といった類のものに興味がある。
なんちゃらの神が岩に隠れたせいで世界が暗くなったとか、天狗が飛び立つときにできた60cmぐらいの足跡が石に残っている、とかとか。
くだらないほど、現実離れしているほど惹かれる。
国生み神話が宿る山(先山/淡路島)のふもとで作られたお米を販売するための、期間限定かつ室内限定の什器の設計と製作。
シナベニヤ特有の”取り繕られた”テクスチャをもつ「地」から、厚さ2.5mmベニヤで作られた薄っぺらい「山」は持ち上げられている。
「地」と「山」、その間をつなぐ「橋」の三者は異なる幾何学を有し、アンバランスながらも辛うじて一つの存在を成立させている。
白いローブを纏った長髪の老人が杖を片手に後光とともに現れた瞬間、天狗がとんでもなく長い棒を簡単にブンブン振り回している瞬間。
今いるこの”どうしようもない”「地上」から一時的に離脱し、自分自身が「ここだけどどこか」に存在していた感覚と同時に、「地上」に戻ってきてしまっている感覚が同居している。
食べることや何かに耽ること、祈ることが刹那的な断片(やその連続)の行いであるように、その瞬間だけあらわれ立ち消えるフラジャイルな関係性を体現することを目指した。
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商品販売什器
2023